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シトリンのはなし 〜希少な黄色い水晶〜

シトリンは、和名を黄水晶と呼び、その名の通り黄色や褐色を帯びた水晶です。トパーズに似た様子の石ですが、中世のヨーロッパではシトリンをトパーズと呼んでいたようです。現在はシトリンとトパーズの成分が異なることがわかっており、区別されているのですけども、あまりに似ているのでシトリンとトパーズを見間違えることもあるかもしれません。これは比重を比べるとわかりますよ。トパーズは3.54で、シトリンは2.6ほどですので、トパーズの方が重たいです。

そういえば、シトリン、トパーズともに11月の誕生石ですね。^^;

このシトリンが発する黄色というのは、石英(水晶)に微量の鉄イオンを含むことから発せられる色なんですけれども、、シトリンと同じように、石英に鉄イオンを含んで紫色になるものをアメジストと呼んでいますよ。なので、シトリンとアメジストはとても似ていますし、産地も同じであることが普通なんですけれども、シトリンの産出量はとても少なく希少性は高いです。

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このシトリンですけれども、アメジストとの違いは、水晶の結晶構造の微妙な違いによって、通す光と通さない光が生じることでおこる現象らしいです。目に見える光(可視光線)には、赤・黄・緑・青・紫の要素があって、それがすべて集まると白色光になるのですけれども、シトリンが黄色に見えると言うのは、先の5種類の光のうち、青と紫を通さないことで黄色っぽく見えるようになり、アメジストが紫色に見えるのは、黄色や緑を通さなくなることで、紫色に見えるようになるそうです。無色透明の水晶はすべての色を通すことで白色(透明)になるんですね。

結晶構造が微妙に異なる原因は、自然の放射線なんですけれども、この影響によって石英(水晶)を構成するケイ素の一部が鉄イオンに変わり、起こるものと考えられているそうですよ。

まぁ、なんというか化学的なちょっと難しいお話ですけれども、もともと同じ物が自然の力でさまざまに様子が変わるというのは、面白い話です。

シトリンはとても産出量の少ない希少な石だというお話がありましたけど、実は人工的に作り出すことができるんですよ。それは「アメジストを加熱処理するという方法」です。シトリンもアメジストも水晶に鉄イオンを含むことでそれぞれの色味を発するようになるということですけども、アメジストを加熱すると鉄イオンの状態が変化して、シトリンに変化するんです。

シトリンの生成

天然のシトリンというのはとても産出量が少なくて、一方でアメジストは非常にたくさん産出されます。そのため、現在はこのようにアメジストを加熱処理されてつくられているシトリンが多く流通しているんですよ。加熱処理されて作られたシトリンは、明るい黄色やオレンジになったり、クラックが多かったりすることが多いようです。このような状態ですね。

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一方、天然のシトリンは、黄色と言うよりも茶色、褐色の色合いが多くなります。

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こちらは内部にクラックが見られませんね。

加熱処理したシトリンがニセモノというわけではないのですけれども、こだわりのある方は非加熱か、加熱処理されたものかを確認されると良いんじゃないかと思います。天然非加熱物はとても希少ですので、基本的に高価です。

下の写真は、左の2本が加熱加工物、一番右が天然非加熱のシトリンです。

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最初に、シトリンとアメジストは同じところで産出されやすいというお話がありましたね。そして、アメジストが加熱されることでシトリンに変化すると言うこともあり、アメジストの中にシトリンが生成され一緒になっている水晶ができることがあるんですけれども、このようなツートンカラーのものをアメトリンと呼んで宝石として使われたりもしますよ。

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これもアメジストとシトリンの関係を良く表している石だと感じます^^;

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パワーストーンとしてのシトリン

シトリンは「金運」のお守りとしても人気がある石です。古くから富を呼ぶ石とされて、商売繁盛を願う商人の間で親しまれたということです。金運につながるように仕事を成功に導き、精神的にも物質的にも充実することで、人生をポジティブに進んでいけるよう助けてくれるパワーがあると言われていますね。富を所有し管理する強い力を身につけてくれると。風水グッズとしても、部屋の隅などに置くと、家全体の財運が発展。また、子どものお守りとしても良いようです。

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シトリンのデータ

  • 英語表記:Citrine
  • 和名:黄水晶(きすいしょう)
  • 組成:SiO2
  • 結晶系:三方晶系
  • 硬度:7
  • 比重:2.6〜2.65
  • 屈折率:1.54〜1.55
  • 色:黄色、黄褐色
  • 産地:ブラジル、ロシア、アメリカなど
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シトリン in premium stone gallery

当店では、加熱加工したもの、天然ものどちらも扱っているのですが、それぞれ「加熱」「非加熱」という表記をしていますので、シトリンをお求めの際は参考にしていただけたらと思います。

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天然非加熱のシトリンでは、丸いビーズだけでなく、いろんなビーズ形状のブレスレットをご用意していますので、お楽しみいただけたらと思います^^;

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シトリンは11月の誕生石ですよ。

11月の誕生石コーナーはこちら

当店では「金運」のお守りとして、ゴールドルチルとの重ね付けもオススメしていますよ^^;

国内最高品質の天然石に会える空間
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恵比寿本店

ネットショップに掲載している商品は全て店頭でご用意しております。気になる商品を実際に手に取って、並べて比較してご覧頂くことができます。「これだ!」というお目当ての商品がなかったとしても、色々と見てみたいという形でもまったく問題ございません。どうぞお気軽にご来店ください。天然石好きの方とお会いしてお話ができることを楽しみにしております。

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