本日は9月の誕生石である「サファイア」紹介して参りましょう。
こちらの石ですね。
「いやいや店長!バカなこと言わないでくださいよ!これのどこがサファイアなんですか!?サファイアって青くて透き通っていてキラキラ輝く石でしょっ!」
「あ、、、間違えました〜!スミマセン><」
・・・と言いたいところ。1年前の私なら同じことを言っていたかもしれません^^;
でも、最初の写真。れっきとしたサファイアなんですよね。。。。当店では「マルチカラーサファイア」と呼んで並べているワケですけれども、じつはサファイアという石は、コランダム呼ばれる酸化アルミニウム(Al2O3)の結晶からなる鉱物のうち赤色以外のものについて呼ばれる宝石名であるんですね。これが青いサファイアですね。
いやはや、青い石がでてきてなんだかホッとしますね^^;しかし、先ほどの宝石のような透明感や輝きではなく、ドッシリした感じの「まさに石!」という感じですね。それもそのはず、一般に宝石として扱われているサファイアは、人為的に500度から1600度の加熱処理を施すことで、鮮やかに透き通る色を発するようになるんです。天然ですと上の写真のようなものが多いんですね。天然の状態で宝石と同じような透明度と深い青色を有しているものは、非常に高価になります。
サファイアという名前は、ラテン語の「青い色」と言う意味であるサッピールス(sapphirus)から来ているそうです。古代ローマのガイウス・プリニウス・セクンドゥス(西暦23ー79)という博物学者が著した「博物誌」の中で「サッピールスは青い色であるが、まれに紫色の物がある〜」と書いているのですが、これは、今、みなさんが見ているサファイアを指していたのではなく、ラピスラズリを指してサッピールズと呼んでいたとされています。さきほどの「博物誌」の記述では、続けてこのように書かれています。「まれに紫色の物がある。石の中に黄金の点があり、最上のものはイラン高原から持ち込まれる。」という内容でした。青い石の中に黄金の点と言えば確かにラピスラズリですね。
古代では、これをサファイアと呼んでいたワケですけれども、今は仲良く9月の誕生石となって並んでおります^^;
コランダムは、和名を鋼玉(こうぎょく)と呼びまして、モース硬度が9というダイヤモンドの次に硬い鉱物です。
赤いサファイア
さて、サファイアがコランダムのうち赤い色以外のモノであるということは、先ほども述べましたけれども、、、「じゃぁ赤いのは何なの???」という疑問は当然ありますよね。
それは「ルビー」と呼ぶんです。これですね。
なんとルビーとサファイアは同じ石だった!!!!というのが、最初に見たマルチカラーのサファイアといっていたブレスレットを入手した際に知ったところのものであります。。。
このブレスレットの中の赤い粒はルビーというワケですね〜。まぁ、サファイアが青だけではないというのは、本当に目からウロコが落ちた感じですけれども、サファイアの仲間にはこんなのもあるんですね。
これはブラックスターサファイアと呼んでいる石です。黒いサファイアでスター効果を見せるものなんですね。これはサファイアの中にルチルを含むことで、スター効果を発します。サファイアはとても奥が深い石ですね^^;
パワーストーンとしてのサファイア
この石は潜在能力を発揮できるように精神と頭脳をともに高めてくれると言われています。考えがまとまらず混乱しているときでも、冷静な判断力を取り戻し、仕事により積極的になることができ、いかなる場面であっても物怖じせず自分の才能を存分にアピールできるように導いてくれるとも言われています。サファイアはさまざまな色がありますが、色によって効能が異なるとも言われていますよ。
サファイアのデータ
- 英語表記:Sapphire
- 和名:青玉(せいぎょく)※広義では鋼玉(こうぎょく)
- 組成:Al2O3
- 結晶系:六方晶系(三方晶系)
- 硬度:9
- 比重:3.99〜4.05
- 屈折率:1.76〜1.77、1.77〜1.78
- 色:青色、緑色、黄色、黄金色、ピンク色、赤紫色、紫色、橙色、褐色、灰色、黒色、無色
- 産地:ミャンマー、スリランカ、タイ、カンボジア、ラオス、タンザニア、マダガスカル、インド、ベトナム、オーストラリア、アフガニスタン、アメリカ、アフリカ、ロシア、中国、ネパールなど
サファイアブレスレットは8ミリから10ミリ玉のブレスレットやビーズ単位でも販売しております。
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