本日は天然石業界において、ビックなニュースがありました。
天然石ファンの方にはおなじみの誕生石に、新たな仲間が増えたと言うんです。
全国宝石卸商協同組合さんが、本日発表した内容によりますと、10石を新しい誕生石として制定するとのことです。
日本の誕生石の改訂は、じつに63年ぶりです。本当にこれは歴史的瞬間ですね。
誕生石とは?
そもそも誕生石とは、宝石の普及をめざしてアメリカの宝石商組合(ジュエラーズ・オブ・アメリカ)が定めたものです。日本ではアメリカの誕生石を参考に、1958年(昭和33年)に制定されました。それが今まで続いてきた誕生石です。
誕生石は、全世界共通のものではなく、各国の文化や親しまれている天然石によって少し異なるものもあります。日本でも独自に「珊瑚」や「翡翠」を加えていました。
今回の改訂にあたり、アメリカでこれまで追加されてきた天然石や日本独自のものも含めて10石を追加したとのことです。
どんなラインナップになったんでしょうね?
次の表にまとめてみました。
新・誕生石リスト
新たな誕生石を含めた新・誕生石リストはこちらです。
太字が新しい誕生石です。
月 | 誕生石 |
---|---|
1月 | ガーネット |
2月 | アメジスト、クリソベリル・キャッツアイ |
3月 | アクアマリン、珊瑚、ブラッドストーン、アイオライト |
4月 | ダイヤモンド、モルガナイト |
5月 | エメラルド、翡翠 |
6月 | 真珠、ムーンストーン、アレキサンドライト |
7月 | ルビー、スフェーン |
8月 | ペリドット、サードオニキス、スピネル |
9月 | サファイア、クンツァイト |
10月 | オパール、トルマリン |
11月 | トパーズ、シトリン |
12月 | トルコ石(ターコイズ)、ラピスラズリ、タンザナイト、ジルコン |
あなたの誕生月はいかがでしたか?
「自分の月は変わってな〜い😭」
という方もあるかもしれませんけれども、、、
(かく言う私の月も変わっていません😭)
誕生石が増えるとどうなるの?
誕生石は、もともと宝石(天然石)の普及を目指して制定されたものです。
地球上には数多くの天然石がありますよね。あまりに多すぎて何を選んだらいいか、途方にくれてしまうことも。
そんな時に自分の誕生月とリンクした天然石があれば、だいぶ絞り込まれます。
実際、当店のお客様で、初めて天然石を持ちたいと思われたときに、誕生石から入るという方も多くいらっしゃいます。
そんな天然石選びのひとつの方法となる誕生石ですが、年月が経過し、取り扱う天然石の種類も増えました。この状況ですと、今までの誕生石の種類では少なすぎたのかも知れません。
例えば4月はダイヤモンドしかありませんでしたね。4月生まれだと強制的にダイヤモンドの選択を迫られる感じがします。(実際には強制ではありませんが・・・)ご存知の通り、ダイヤモンドは宝石の王様的存在。とても高額な天然石です。一方、新しく4月の石となったモルガナイトは、比較的安価な天然石です。色味もピンクということで、女性にも喜ばれそうですよね。
新しい誕生石は、選択の余地がなかったところにうまく設定されている感じもあります。選択の幅が広がったということで、そもそもの目的である「宝石(天然石)の普及」という点において、大きな前進なのではないでしょうか?
「でも、私1月なんですけど、ガーネットだけですよ😭」
という月もありますけど、ガーネットという鉱物は細かく分類されていますし、ガーネットを極めるのも至難の業です。十分に選択の余地のある鉱物です。
5月の翡翠も、10月のオパール、トルマリンも、11月のトパーズも、どれも沼ができるほど奥深い天然石です。これ以上増えると厄介です(笑)
新しい誕生石を動画でチェック!
この記念すべきニュースに、居ても立ってもいられず。
新しい誕生石を集めて動画でご紹介することにしました。どうぞご覧ください。
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