天然石を加工した製品の形状にはさまざまなものがありますね。置物やアクセサリーとして見栄えがするように加工される形もあれば、パワーストーン的な意味を持って加工されるものもあります。このページでは、天然石の「丸玉」について見ていきたいと思います。
丸玉(スフィア)とは?
天然石を加工する形状として、もっともポピュラーな形が丸玉です。英語では「sphere」と書きますよ。
丸玉は球体であり、三次元空間においてどの方向から見ても丸い形状を持つ完全体です。球の表面の全ての点と中心は同じ距離を保つという特徴を持っている形状です。
球は、幾何学的な性質や物理的な法則の研究や応用において重要な役割を果たしています。例えば、球の表面積や体積は数学的に定義されており、これらの計算は建築や工学、物理学などの分野で広く使用されています。また、球体の反射や屈折の性質は光学や天体物理学で重要な概念です。
球は自然界や人工物の中でも多く見られます。地球は球体に近い形状をしており、天体の中でも多くの惑星や恒星も球体に近い形状をしています。また、スポーツ用のボールや玩具、建築物や彫刻のデザインなど、さまざまな場面で球の形状が利用されています。
球はその形状の美しさや均一性、そして数学的な特性から、芸術やデザインの中でもしばしば用いられます。絵画や彫刻、建築デザインなどの表現において、球は視覚的なバランスや流れを生み出す要素として重要な役割を果たしています。
丸玉の意味とは?
パワーストーンや風水の分野において、丸玉は次のような意味をもっているとされています。
- 完全性を意味する形状
- 良好なパワーをすべての方向へ放出し、邪気を吸収してくれる形状。
- 脳を活性化させ、強い行動力をもたらす。
- その場のエネルギーを安定させ、落ち着かせてくれる。
たしかに、丸玉を眺めていると落ち着いた気分になる気がします。完全であるという形状の概念と見た目から、非の打ち所のない、なにも邪魔することのない雰囲気に包まれるのかも知れませんね。
ラウンドビーズについて
ビーズ(ラウンドビーズ)は、貫通する穴を開けた丸玉です。パワーストーンてとしての(ラウンド)ビーズは、貫通穴によって、その石の持つエネルギーを内側からも発しやすくするとされています。紐やゴムを通して、さまざまな色の石を組み合わせることができるのが利点とされています。
加工が難しい形状
丸玉は、天然石の加工形状としてもっともポピュラーなものですが、加工は容易ではありません。
まず、キレイな球体に仕上げるのは技術が必要ですね。
球体の定義は先ほどもお話ししましたけれども、中心と表面の距離がすべて同じであるというものです。これはあくまで概念であって、完全に定義通りのものを作ることは不可能です。
どうしても誤差を許容しながら作ることになりますが、いかに誤差を小さくするかというのが大事ですね。ここで必要になるのが加工技術です。
見た目に美しいと感じられる丸玉は、それだけ誤差の少ない加工がほどこされていると言えますね。
現在のところ、丸玉の加工技術のある国としては、日本や中国が挙げられるでしょう。インドなどでも丸玉やビーズの加工が盛んになってきていますが、加工技術がまだ未熟で、キレイな球にはならないというところがあります。また、キレイな球体を作ることができたとしても、加工技術や材料を中国に依存している場合もあります。
コストが高い
丸玉の加工は難しいということで、コストが高くなってしまいます。
加工と途中で割れてしまったり、キレイな球体に仕上がらなかったりすることもあります。これらは製品として販売することができませんから、失敗したもののコストもどうしても加算されるわけです。
美しい丸玉は、うまく加工できたごく一部の製品であり、大変貴重なものです。大玉であればあるほど貴重です。
丸玉の選び方
さまざまな天然石の丸玉が作られていますね。選び方は人それぞれで良いと思いますが、チェックポイントを考えてみました。
- 好きな石であるか?
- 大きさは置く場所に合っているか?
- 形がキレイに整っているか?
- 内包物や模様のある石であれば、キレイだと思えるかどうか?
premium stone galleryでは、さまざまな天然石の丸玉をご用意しています。ぜひ、お気に入りの丸玉に出会い、楽しい天然石ライフをお過ごしくださいね!
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