こんにちは!このページでは11月の誕生石をご紹介します。日本における11月の誕生石はシトリンとトパーズの2種類ですよ。それでは一緒に見ていきましょう!
11月の誕生石
シトリン
ギリシャのへレニウム時代(紀元前3世紀頃)より宝石として扱われ、2世紀頃のギリシャ・ローマではインタリオやカボションの指輪石として用いられていました。ただですね、アメジストのように広まることはありませんでした。その理由は、産出量が限られているからだろうと考えられています。天然のシトリンはアメジストよりも珍しいものです。シトリンの名前は、色味がレモンの原種である「シトロン」にちなんだものです。発色の要因は微量成分に鉄またはアルミニウムを含むことによるもの。アルミニウムの場合は、鉄に比べて彩度が高くなりません。ロシアのウラル地方、ブラジル、アフリカのザイールやザンビアが、主な産出地です。
アメジストを500℃超の温度で加熱すると、紫色の発色因子である鉄イオンが変化して、黄色のシトリンになります。ただ、すべてのアメジストがシトリンになるわけではなく、産地によっては加熱温度が違っていたり、黄色ではなく他の色になる場合もあります。現在市場に流通するシトリンの多くはアメジストを加熱処理したものです。加熱処理の有無は鑑別ではわかりませんので「通常加熱処理が行われています。」と記載されます。
トパーズ
かつて黄色の宝石はすべてトパーズと呼ばれていました。その経緯からかトパーズはどれも黄色だとの誤解もあります。トパーズはモース硬度8の鉱物で、宝石としては十分に硬くて堅牢ですが、完全な劈開があるので強い衝撃には注意が必要です。
実際には無色のものが多く、その他に黄色、ピンク、水色、シェリー酒色など多彩な色味がありますよ。ごく淡い水色やピンク色のトパーズは日本でも少しだけ産出したことがありますが、多くは強い光に晒されると色が褪せてしまいます。アメリカのユタ州やメキシコでは淡いシェリー酒色のトパーズが産出されますが、こちらも光で褪色します。褪色の原因は、発色要因となる結晶構造の乱れが光によって緩和されることです。光によって褪色しないものは宝石として用いられます。
宝石質のトパーズは、主に花崗岩ペグマタイトの晶洞中に産します。また、マグマによって高温熱変成を受けた岩石や流紋岩のすき間にも産出します。どちらも、マグマが冷え固まる最終工程で、フッ素を含む熱水から作られます。無色透明の結晶は水晶に似ています。しかし、水晶よりも硬く、断面が菱形の柱状結晶になります。柱に垂直な方向で完全な劈開があることで、区別することができます。比重が重く、硬くて風化にも強い耐久性のある宝石です。
トパーズの語源は様々ですが、光沢や分散の良さからサンスクリット語の「火」に由来するという説のほか、常に霧深く到達が困難な紅海の島「トパゾス島」(=ギリシャ語で「探し求める」の意味)に因んでいるという説もあります。
黄色の宝石をトパーズと呼んでいた時期がありましたが、18世紀半ばからは現在の鉱物種名、鉱物の宝石名として呼ばれています。
11月の誕生石 海外では?
最初に誕生石を制定したのは、1912年にアメリカの宝石商組合によるものです。その後イギリスやフランス、日本、オーストラリアにも広がりました。国の事情によって若干、石種が異なりますよ。
日本 | アメリカ | イギリス | フランス | |
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シトリン | ○ | ○ | ー | ー |
トパーズ | ○ | ○ | ○ | ○ |
11月の誕生石は秋の訪れを感じさせてくれるイエローカラー。トパーズは「インペリアルトパーズ」が似合いますね。プレミアムストーンギャラリーでは、品質にこだわり、11月の誕生石を集めています。ぜひ、チェックしてみてくださいね。
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