透明な水晶の中に、ミントをすりおろしてふわりと散らしたようなグリーンの輝き──
本日の新着は、そんな涼やかな表情を見せる「フックサイトインクォーツ」のブレスレット4本です。

この石は、その名の通り「フックサイト(クロム雲母)」という緑色の鉱物を、水晶(クォーツ)が内包したもの。光にかざすと、透明な水晶の中に、淡い緑のフレークが舞うような様子が見えてきます。
個体ごとに、緑の入り方・量・粒の表情がまったく違うのも、この石の大きな魅力です。

フックサイトとは?|クロムが生んだ“緑の雲母”
フックサイト(Fuchsite)は、白雲母(マスコバイト)の仲間。ごく微量のクロムを含むことで、鮮やかな緑色を呈する鉱物です。
このクロムが、エメラルドや翡翠と同じく“緑発色の要”となっているのが面白いところ。
板状の結晶を持つフックサイトは、水晶の中に取り込まれるとキラキラと反射する細片状の緑色内包物として現れます。
ブレスレットとして見たときには、
- 全体にまんべんなく淡い緑が舞うタイプ
- 一部にだけ濃いグリーンが入るアクセントタイプ
など、ひとつとして同じものがない表情の違いが楽しめます。


アベンチュリンとの違い|“キラキラ”より“透け感”
フックサイトという名前を聞いて、「アベンチュリンを連想した」という方もいるかもしれません。実際、アベンチュリンもフックサイトを含む石英質の鉱物です。

ただし、今回の「フックサイトインクォーツ」との違いは明確です。
特徴 | アベンチュリン | フックサイトインクォーツ |
---|---|---|
母体 | クォーツァイト(石英集合体) | 単結晶の水晶(クォーツ) |
フックサイトの様子 | 微粒子が拡散、全体に緑 | フレーク状、偏在的 |
見た目の印象 | 不透明〜半透明、全体的に緑 | 透明水晶の中に緑が舞う |
光学効果 | アベンチュレッセンス(キラキラ) | 透け感+内包の立体感 |
つまり、“透明な水晶の中に緑を浮かべる”この雰囲気は、フックサイトインクォーツならではなのです。
近年の流通事情|「見かけたら手に入れる」タイプの石
フックサイトインクォーツは産地により内包物の様子が異なりますが、今回ご紹介している4本はすべてブラジル産。
クォーツの産地として世界的に知られるブラジルらしく、透明度が高く、内包物のバランスも良い美しい個体が揃っています。
ただし、フックサイトの量や入り方の“美しいもの”は、原石ベースでも限られており、毎回安定して入荷できるタイプの石ではないのが現状。タイミングによって価格差が大きくなることもあります。
今回のように複数本を同時にご紹介できるのは、まさに一期一会の機会です。
4本のブレスレット|それぞれの個性
それでは今回の4本を、写真とともにご紹介します。
※珠径・内周は商品ページにてご確認ください。
フックサイトインクォーツ ブレスレット 12mm #RG063


透明度が高く、ふんわりと淡い緑が舞うタイプ。
粒ごとの個体差が少なく、すっきりした印象で身につけやすい一本です。
初めてのフックサイトインクォーツとしてもおすすめです。
フックサイトインクォーツ ブレスレット 10mm #RG064[7/25発売]


粒によってフックサイトの入り方に濃淡の差があり、見る角度で表情がくるくると変化します。
アクセントのある緑の入り方が好みの方に。
フックサイトインクォーツ ブレスレット 10mm #RG065


フックサイトの量は少なめで、クォーツ本来のクリア感を重視した印象。
涼やかで繊細な透明感を求める方におすすめです。
フックサイトインクォーツ ブレスレット 8.5mm #RG066


今回の中では最小サイズで、最も軽やかな印象。
そのぶんフックサイトの粒感がくっきり見え、内包物の繊細さがよくわかる一本です。
小粒好みの方や、重ね付けにもぴったり。
写真で伝えきれない魅力も
本日の新着商品は7月22日の新着先取りライブでご紹介しています。
光を通した時、水晶の透明感の中にふわっと広がるグリーン。
逆に、暗い場所ではより粒立って見える緑のフレーク。
角度と光の具合で変化する“インクルージョンの表情”が、この石の真骨頂です。
動画ではマクロレンズを使って拡大した様子もご覧いただけますよ。
美しい天然石の世界をお楽しみください。
まとめ
- フックサイトインクォーツは、クロム雲母を内包した水晶
- アベンチュリンとは“親戚”ながら、透明感とインクルージョンが主役
- 一点ごとに異なる個性があり、コレクションにも◎
この涼やかなグリーン、写真だけでは伝えきれません。
ぜひお気に入りの1本を見つけて、手にとって眺めていただけたら嬉しいです。
※商品はすべて一点物につき、売り切れの際はご了承ください。
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