いやぁ、天然石の世界は本当に広いですね。石の種類は無限にあると言っても良いでしょう。
“無限に石がある。”
これはこれで楽しみも広がるわけですけれども、今回のはちょっと困ったちゃん・・・かな?
実はですね、、、
今日の新着商品は「サゲニティック・クォーツ」です!
・・・・と言いたかったのですけど、、、なんか違ったんですよね。。。。
「サゲかと思ったら、アゲでした。」とか、まぁそれはそれで良いのかも知れませんけど、そういうくだらない話ではなく、謎が謎を呼ぶと言いますか・・・
まぁ、気を取り直してですね、、、
本日の新着商品は「ニードル・インクルージョン・クォーツ」です!!!
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・・
・・・
・・・・
ほら、「???」が浮かんじゃいましたよね!?
私も同じです。
前代未聞のクォーツです。
今日はそんな石をご案内します。
もくじ
ニードル・インクルージョン・クォーツとは?
まず、ニードル・インクルージョン・クォーツについてお話しする前に、サゲニティック・クォーツについてもお話ししますね。
サゲニティック・クォーツとは?
サゲニティックとというのは、細長い結晶を内包する様子についての呼び方です。細長い結晶を水晶に含めば「サゲニティック・クォーツ」で、瑪瑙に含めば「サゲニティック・アゲート」と呼びます。
日本では古くから「針入り水晶」と呼んでいます。
サゲニティックは、ギリシャ語とラテン語で「網」を意味する『sagena』が名前の由来とされていますよ。
サゲニティックは幅が広いので、いろんな様子がありますが、1つの例がこちらです。
サゲニティックは、内包する「結晶の形」をあらわす名前です。内包物が何の鉱物なのかを特定していない、または、特定できないということもあらわしていますよ。特定しない(できない)理由には、破壊しないと詳しく検査できない場合ですとか、種類が多すぎる場合などがあります。
種類が多いと言えば、スーパーセブンは7つの鉱物が1つの原石に含まれるものなので、サゲニティッククォーツと鑑別されることがあります。
内包する針状の結晶が特定できる場合は、内包する鉱物名を冠して呼びます。ルチルの針が入っていれば「ルチルレイテッド・クォーツ」(=ルチルクォーツ)、トルマリンが入っていれば「トルマリネイテッド・クォーツ」(=トルマリン・イン・クォーツ)などです。
ルチルクォーツもサゲニティック!?
ということはですよ、ルチルクォーツもトルマリン・イン・クォーツもサゲニティッククォーツの一種と言えますね。まず、細長い結晶があるので、サゲニティッククォーツであり、その細長い結晶がルチルと特定できれば、ルチルクォーツとなるということですね。
ニードル・インクルージョン・クォーツとは?
では、今日の新商品「ニードル・インクルージョン・クォーツ」は何でしょうね?
ニードル・インクルージョンというのは、そういった鉱物があるわけではなく、これも形状から見た名前です。ニードルは「針」の英語ですから、針状の内包物がある水晶ということですね。
昨日のレピドクロサイト・イン・クォーツですと、レピドクロサイトという鉱物が内包されている水晶というように、内包クォーツの名前は、次のように付けられています。
- <内包される鉱物名>+イン・クォーツ
- <内包物の見た目の形状>+クォーツ
ニードル・インクルージョン・クォーツ 鑑別書
ニードル・インクルージョン・クォーツの鑑別書を見てみましょう。
鉱物名は「天然クォーツ」。天然の水晶であることがわかります。人工ではありませんね。そして、宝石名が「ニードル・インクルージョン・クォーツ」。これが今回の石についての正式な名前と言えます。
宝石名の下に「透明材の含浸が行われています」とありますが、含浸処理という処理が施されています。これは硬度の低い石や、すき間のある石を加工するために通常行われるものです。「透明材」で含浸したので、石の色の改変は行われていません。これが「有色の含浸剤」であれば着色になります。
色が白色、灰色、褐色、茶色で、透明度は半透明や不透明ですね。これらのいろいろな色味の石がこのブレスレットには含まれています。
最後に摘要欄。ここには「キャッツアイ効果のビーズあり」とあり、粒によってはキャッツアイが楽しめることを証明しています。
というのが、今回の石ですね。
ニードル・インクルージョンとサゲニティックの違いとは?
この判定はなかなか難しいですね。
ニードル・インクルージョンは、宝石として使われるダイヤモンド、コランダム(ルビー・サファイア)、ペリドットやトパーズなどでは、しばしば現れるインクルージョンのひとつです。
“ニードル”が示すとおり、針状の内包物ですけれども、サゲニティックも“細長い結晶”というところで、同じじゃないか!?と思ったり・・・。
サゲニティック・クォーツとして買い付けたので、本当のコトを知りたい!と意気込んで鑑別したら、ニードル・インクルージョンという新たな謎にぶち当たってしまいました(泣)
でも、無限に存在する天然石の探求の手は緩めたくないですね。
ただですね、サゲニティックとニードルの違いのポイントのひとつとしては、結晶の太さがあるようです。宝石に含まれるニードル・インクルージョンは、微細な針状結晶です。
今回の品は、微細な針状晶(鉱物は特定できない)を含む水晶というところはありますね。
あとは、ニードル・インクルージョンが多くなると透明度が低くなるという特徴があります。今回は透明度が低いクォーツになっていますから、これもニードル・インクルージョンが原因といえるでしょうね。
この内容については、今後も調査を進めて、アップデートがあればお知らせしていきたいと思います!
今日の入荷商品を見てみましょう!
今回登場する「ニードル・インクルージョン・クォーツ」は、もちろん当店初入荷の天然石です。(笑)
もともと買い付けた際は「サゲニティック・クォーツ」とされていました。ですので、サゲニティックで販売している場合もあるかもしれませんね。針入り水晶なので「○○ルチル」と呼んでいる場合もあるかもしれません(決してルチルではありませんが) 。少なくとも「ニードル・インクルージョン・クォーツ」という名前の石はどこも売ってません(爆)
珠サイズが9ミリ、9.5ミリ、10ミリの3サイズです。白色、褐色、茶色、灰色のビーズをミックスして組んだブレスレットです。
手首サイズは柔軟に対応します。
今回のブレスレットは、一点ものです。一点ものは手首サイズを大きくするのは難しいですね。ただ、在庫があるうちに、早くご注文いただければ、同じ品質の粒追加に対応したいと思います。
手首サイズアップ加工のオプションを同時にご注文ください。
※小さくする場合は、備考欄に希望のサイズを書いていただければ大丈夫です(^^)
というところで、なかなか謎の多い石ですけれども、石の磨きやツヤはバッチリ。やわらかな印象のビーズは、落ち着いたカラーやキャッツアイも楽しめます。癒し系の良きクォーツのブレスレットです。
価格や在庫状況については、オンラインショップをチェックしてくださいね!
本日の新着商品は、3月7日夜のライブでもご紹介しています。よろしかったらこちらもご覧くださいね!
3/11 21時に登場します
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