こんにちは!本日の新着商品は「エンジェル・フェザー・クォーツ」です。透き通るクォーツの中にフワッとした”天使の羽根”が散りばめられた幻想的な天然石です。ぜひ、チェックしてみてくださいね!
もくじ
本日の新着|エンジェルフェザークォーツ
本日入荷した品は、エンジェルフェザークォーツの5本のブレスレットです。サイズは使い勝手の良い7.5ミリから、大玉の16.5ミリまで、幅広く取り揃えていますよ。
クォーツの中に“天使の羽根”が舞う、エンジェルフェザークォーツ。
この名前はあくまで商品名(コマーシャルネーム)です。鑑別書によると、この石は「フロー・グロース・クォーツ」という名前になります。
16.5ミリの#PC175と 13.5ミリの#PC176には鑑別書をお付けします。
鑑別書によると、内包する白色のインクルージョンは、水晶の成長過程で形成された構造の欠陥であったり、何かを含有することで見えるものとされています。
昔からこの内包物が何であるかは判明していません。このミステリアスな部分が魅力的なのか、謎が多いにもかかわらず人気のある天然石なんですね。
まぁ、間違いなく美しい石ですから、人気が出るのもわかります。
神秘的なエンジェルフェザーの舞う姿を存分にお楽しみください。
エンジェルラダークォーツとの違いとは?
エンジェルフェザークォーツと同じような名前の石で「エンジェルラダークォーツ」というものがあります。
前回(2023年2月)の紹介時「エンジェルラダーとエンジェルフェザーは同じものなので、誤って重複して買わないようにを付けてください!」という旨の話をしました。
そして、上の記事について次のようなご指摘をいただきました。
まぁ、この鑑定士の方がどなたかは、存じ上げないのですが、なるほどと思う点と分からない点があったので、検討してみる必要はありそうです。。
ということで、、、
鑑別書を見てみましょう!
分からないときは「鑑別書」を見るのが良いですね!そういえば、エンジェルラダーやエンジェルラダーファントム、エンジェルフェザーの鑑別書は見たことがありませんでした。
今回、当店に在庫するすべてのエンジェルラダー、エンジェルフェザーと呼ばれる品について、鑑別書をとって確認してみました。
結果はすべて「フロー・グロース・クォーツ」になりました。
エンジェルフェザークォーツでも、エンジェルラダークォーツでもありませんね。
私の見解
市場において「エンジェルラダークォーツ」であったり、「エンジェルフェザークォーツ」と呼ばれている石は、鑑別の結果は「フロー・グロース・クォーツ」なるということです。
これは、宝石学的には「フロー・グロース・クォーツ」が正解ということです。「エンジェル●●」はすべて宝石学的には存在しない名前です。つまりこれは間違い。
注意したいのは、すべてが「フロー・グロース・クォーツ」になるというわけではなく、内包物の様子などによって変わる場合があります。ただ「エンジェル●●クォーツ」という宝石名がつくことはありません。
しかし、「エンジェル●●クォーツ」という名前が存在していますね。これは何でしょう?
「エンジェル●●クォーツ」というのは、商品名(コマーシャルネーム)です。コマーシャルネームは市場で流通する際に付けられている名前です。
市場と宝石学とは異なる世界で、完全に同じというわけではありません。お店ごとに自由に付けていますから、コマーシャルネームには正解も間違いもないんですよね。または、取り扱う人それぞれに正解と間違いがあるとも言えます。
ハーキマーダイヤモンドも水晶なのにダイヤモンドと呼んでいます。鑑別書においては「ロック・クリスタル」になります。これが(宝石学的には)正解なわけです。
今回は「エンジェルラダークォーツ」と「エンジェルフェザークォーツ」を鑑別によって、区別しようと思ったのですが、結果は同じ宝石名となってしまいました。
まぁ、これで一件落着といきたいところですが、鑑別名とコマーシャルネーム、違う土俵の名前ということではあるものの、みなさんにとってはその区別が難しいと思います。
私もモヤモヤしていた内容でしたので、今まで思っていたことと合わせて、この2つの石を自分なりに定義したいと思いますよ。
エンジェルラダーとエンジェルフェザーの違い(仮)
私の見解としては、エンジェルラダーとエンジェルフェザーの定義を次のようにするのがしっくりくるんじゃないかなと思うんですよね。。。。
環境光 | エンジェルラダークォーツ | エンジェルフェザークォーツ |
---|---|---|
通常時 | 内包物が(ほとんど)見えない | 内包物がハッキリ見える |
ライトを当てた時 | 内包物が見える | 内包物がハッキリ見える |
当店でも、今までエンジェルラダークォーツと呼びながら、通常光でハッキリ見えていたものがありました。「エンジェルラダー・ファントム・クォーツ」がそうなのですが、ライトを当てなくても、ハッキリと山が見えるんですね。
この石に出会ったときから、エンジェルラダーっぽくないなぁ・・・・と思ってはいたのですが、買い付け時の名前が「エンジェルラダー・ファントム・クォーツ」でしたし、市場でもこの名前で通っていましたから、そのまま呼んでいました。
これを機に、ライトを当てないと内包物がよく見えないものだけを「エンジェルラダー」として、普通の状態で内包物が見えるものを「エンジェルフェザー」としたいと思います。これはあくまで当店の商品名であって、間違いとか、正解はありません。当店の「エンジェル●●」はこういうものだということです。
コマーシャルネームは、石の様子を分かりやすくできる反面、鉱物や宝石の分類をする上では紛らわしいものなんですよね。ただ、名前が同じでも、どのお店の品も同じ物というわけではないと言うことを知っておくのは良いと思います。名前を変えただけで人気が出たりすることもありますから、コマーシャルネームは売りやすくするための名前でもあります。分からないことは、そのお店に確認してみてくださいね!
ご質問・ご意見お寄せください
というところで、本物、偽物という話。天然石には常につきまといますけど、本当に難しいですよね。
今回は私なりの見解で「エンジェルフェザークォーツ」と「エンジェルラダークォーツ」の名前付けの基準を設定しました。いかがでしょうか?もちろん、あなた自身の見解もあると思います。
今回のようなご質問やご指摘は、勉強になるのでありがたいことです。何かご不明な点がありましたら、ご質問やご意見をいただけたら幸いです。
当店以外の商品に関する質問は、基本的にはお答えできませんので、それはご了承くださいね。
これからもみなさんに安心して天然石を楽しんでいただけるよう、取り組んでいきたいと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。
まずは、本日の新着商品「エンジェル・フェザー・クォーツ」をお楽しみくださいね!
(あくまで当店の商品名です^^; 市場では「エンジェルラダークォーツ」と呼ばれるコトもありますよ。)
本日の新着商品については、5月30日の新着先取りYouTubeライブでもご紹介していますよ。動画でもチェックしてみてくださいね!
6月5日発売
コメントを残す