タンザナイトは鉱物名ゾイサイトの青色の変種であり、1967年にタンザニアで発見され、国の名前にちなんでタンザナイトと名付けられました。
多色性が強く、見る方向によって青紫色、青色、ピンク色に見えることがあります。キャッツアイ効果を示すものもあります。
大変人気のあるタンザナイトが、2021年の12月に日本の新しい誕生石に追加されました。
私はてっきり12月の誕生石だと思っていたのですが、アメリカの宝石商組合では12月の誕生石だったものの、日本では正式に追加されていなかったのですね。
今回、晴れて正式な日本の12月の誕生石と相成ったというところです。
私が高品質のタンザナイトと出会ったのは、2017年のことでした。
素晴らしいタンザナイトに出会い、妙にテンションが上がったのも今は昔です。
この後、ピタリとタンザナイトの入荷がなくなってしまった記憶があります。
タンザナイトは名前のとおり、タンザニアでのみ産出される鉱石です。このように産地が一箇所に限定されるものは、希少性がとても高い特徴があります。人気が高まるほど勢いよく採掘が進み、枯渇への時間が短くなってしまいます。タンザナイトもまた、そのような道をたどり産出が途絶えてしまいました。
そこからしばらく、良い品質のタンザナイトに出会うことがなかったのですが、昨年(2020年)末頃から良い品質のタンザナイトがまた出回り始めました。
品質はとても良いものです。
聞くところによると、以前に採掘が終了した鉱床について、より深く採掘する技術が整った結果、新しい鉱脈を見つけることができたそうです。
さらに、そこで発見されたタンザナイトの原石の中には、これまでに見たことのない大きなものも見つかったということが、ニュースになっていましたね。
こうしてまた、新しいタンザナイトをご紹介できるようになりました。
当店でも、高品質の丸ビーズでは過去最大の17-18mm タンザナイトブレスレットを入手することができまして、ますますテンションが上がっています。
しかしながら、手放しで喜んではいられません。現在、タンザニア政府はこの鉱山を国の管理下に置き、産出や輸出を制限しているという話もあります。
いつまた、タンザナイトが入手困難になるとも限りません。
2018年から2021年まで、入手が難しかったタンザナイトですが、今日、新たに流通し始めたもののの、その価格は以前の2〜3倍に跳ね上がっていました。
新たな誕生石となり、注目も高まることが予想される中、価格高騰の流れは今後も続くものと思います。
良い品質のものは、出会った日が吉日!ぜひ、お見逃しなきよう。
タンザナイトのカットルースを入荷しました
当店の姉妹サイト EBiS GEM では、タンザナイトのファセット・カット・ルースを入荷しました。
3mmのラウンド・カットからスタートして、これから良いものを見つけては、ラインナップしていきたいと思います。
何卒よろしくお願い申し上げます。
コメントを残す