こんにちは!本日の新着商品は「鉄隕石(ムオニオナルスタ隕石)」のブレスレットをご案内しますよ。
ムオニオナルスタ隕石は、スウェーデンに落ちた鉄隕石ということで、8月に初めて当店でご紹介しました。その際は、シルバー、ゴールド、ピンクゴールドの定番カラーでしたけれども、今回は新しいカラーの三色です。
このカラーは、元々の色ではなくメッキによる色ですから、何でもできるというのが実際のところですけれども、しばらく定番の三色だったんですよね。
そんな中、4年前くらいからですか、ブルーが登場し、グリーン、ピンク、ブラック、パープル・・・とカラーバリエーションが増えていきました。
鑑別に手こずりました
本当は8月にムオニオナルスタ隕石を初お披露目する際、今日の新色も一緒にご案内するつもりでした。しかしながら、鑑別について今回の新色は手こずってしまったんですね。
その理由はですね、、。
「新色はメッキだけじゃなく追加加工がありそうだ。」ということから。
そこから詳細な調査が始まりました。
通常、鉄隕石の鑑別について、ビーズの場合は穴が開いていますので、その中にウィドマンシュテッテン構造の有無を確認して、天然かどうかを確認するわけです。
これについては、ゴールドもシルバーも、今回の新色も問題ありませんでした。けれども新色は模様がハッキリしない、薄いと言うことだったんですね。
そこで、色をつけた被膜の調査のため、ビーズも割りつつの、二ヶ月かけてようやく結論に達しました。
鑑別の結果、表面の加工は「メッキと塗装」となっていますよ。
8月にご紹介した、シルバー、ゴールド、ピンクゴールドは「メッキ処理」のみです。
メッキだけですと層が薄いので模様がハッキリと浮き上がるのに対して、塗装膜の厚みも加わることで、模様が薄くなっていたということですね。
膜が厚いことで隕石の保護効果が上がる、膜が薄いとウィドマンシュテッテン構造がハッキリ楽しめる。どちらを取るか、ここは好みが分かれそうなお話ですね。
鉄隕石の鑑別こぼれ話〜ギベオンとムオニオナルスタ隕石の違い〜
今回の鑑別にあたり、先生と何度か話題になったのが「この鉄隕石はギベオンか否か?」という内容です。
以前にもお話ししたとおり、これまで流通していた鉄隕石は、ナミビアのギベオンに落ちた隕石で、今回はスウェーデンに落ちた隕石とご紹介しています。
鑑別書は、その石が天然かどうかを見分けるものですので、
落下した土地を特定して明記することはできません。
ただですね、今回の鑑別過程の中で「ギベオンではなく、ムオニオナルスタ隕石の可能性は高い」というお話はありました。
鉄隕石の特徴である「ウィドマンシュテッテン構造」は、目の粗さ(細かさ)で分類されるとのことで、ギベオンはもっと細かい目のものが多いとのことです。下の資料ですと、バンド幅が目の粗さですね。
今回の品は目が粗いので、ギベオンぽくはないと言うお話です。
現在、当店にギベオンのブレスレットは一本しかありませんが、見比べてみましょう。
確かに、ギベオンは目が細かく、ムオニオナルスタ隕石は目が粗いですね。
安心してお使いいただくために
鉄隕石は、最近偽物が多くなっていますので、安心してお持ちいただこうとブレスレットにはすべて鑑別書をお付けしたいと考えています。
その思いから派生して、今回のような面白い発見があったわけですけれども、全数鑑別を取るとすると、必ず一粒潰さないといけないというのも考え物ですね・・・。そこは今後の課題ですかね。
とはいえ、今回の新色鉄隕石(ムオニオナルスタ隕石)ブレスレットは、すべて「天然隕石(メテオライト)」の鑑別書をつけてお届けします。安心して末永くお楽しみいただけましたら幸いです。
本日の新着商品は10月10日の新着先取りライブでもご紹介しています。動画でもチェックしてみてくださいね!
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