こんにちは、本日は香川県の庵治石をご紹介します。
もくじ
庵治石 – 日本が誇る「花崗岩のダイヤモンド」の魅力
香川県高松市の静かな海辺の町、庵治町と牟礼町。この地でのみ産出される「庵治石」は、その類まれな美しさから「花崗岩のダイヤモンド」と称される日本を代表する銘石です。今回は、この特別な石材の魅力に迫ってみたいと思いますよ。
悠久の時を経て生まれた芸術品
庵治石は、約8000万年前の白亜紀後期に形成された火成岩です。主成分である石英、長石、黒雲母が織りなす緻密な結晶構造は、まるで自然が長い時間をかけて作り上げた芸術品のよう。水晶と同等のモース硬度7を誇り、その耐久性は時の流れにも揺るぎません。
神秘的な「斑(ふ)」の世界
庵治石の最大の特徴は、研磨することで浮かび上がる「斑(ふ)」と呼ばれる独特の模様です。黒雲母が生み出す二重のかすり模様は、光を受けることで幻想的な奥行きと立体感を生み出します。この現象は庵治石にしか見られない特別なもので、石材の価値を決める重要な指標ともなっています。
特に「細目」と呼ばれる細かい結晶構造を持つ庵治石では、この斑がより鮮明に現れ、最高級品として珍重されています。まさに、「花崗岩のダイヤモンド」という異名にふさわしい輝きを放つのです。
歴史と現代アートの架け橋
庵治石の採掘の歴史は平安時代にまで遡り、京都の石清水八幡宮の再建にも使用されたという記録が残っています。伝統的な石材としての価値は現代にも受け継がれ、墓石や記念碑として広く使用されています。
さらに、20世紀には世界的な彫刻家イサム・ノグチもその美しさに魅了され、多くの作品に庵治石を使用しました。現在では「イサム・ノグチ庭園美術館」として一般公開されているアトリエには、庵治石の魅力を存分に感じられる空間が広がっています。
進化する庵治石の可能性
伝統的な用途に加え、近年では建築材やプロダクトデザインなど、より広い分野での活用が進んでいます。その美しさと耐久性は、現代のデザインにも新たな可能性を提供しているのです。
庵治町と牟礼町には、今も多くの熟練職人が存在し、代々受け継がれてきた技術で石材を加工しています。彼らの手によって、庵治石は単なる石材を超えた芸術作品へと生まれ変わります。
庵治石製のブレスレット
プレミアムストーンギャラリーでは、庵治石を使用したブレスレットを取り扱いしております。香川県の誇る最高級石材「庵治石」を丁寧に球状に加工し、腕元を飾る逸品として仕上げました。約8000万年の時を経て生まれた花崗岩ならではの気品ある銀灰色の色調と、研磨により浮かび上がる独特の「斑(ふ)」が、穏やかで落ち着いた美しさを醸し出します。
※庵治石は、一般社団法人日本銘石協会より「エンジェルスノーライト」の愛称で流通しています。
おわりに
庵治石は、自然が生み出した美しさと、人の技が融合して作り出される特別な存在です。その独特の魅力は、時代を超えて多くの人々を魅了し続けています。
もし機会があれば、庵治石の神秘的な美しさを直接体験してみてください。きっと、自然が作り出した芸術の素晴らしさに心を奪われることでしょう。
本日の新着商品は11月12日の新着先取りライブでご紹介しています。動画でもお楽しみください。
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