石の選びかた第二回の本日は「リビアングラス」を取り上げたいと思います。
リビアングラスは、インパクトグラスの一種でありまして、インパクトグラスというのは隕石の衝突によって作られた天然のガラスを指します。インパクトグラスの仲間で有名な物は「モルダバイト」がありますね。
その生成状況からわかるように、インパクトグラスは地球上の絶対量が限られているものです。隕石が衝突する際に発生した非常に大きな熱によって周囲の岩盤や土砂を溶かして、それが冷え固まって生じたものです。同じ状況が何度も起こる可能性は極めて低いため、そのガラスが生成されるのは一度限りと言えます。
リビアングラスの場合、エジプト西部のリビア砂漠において、およそ2900万年前に落下した隕石によって生じたインパクトガラスであると言われています。気の遠くなるような大昔の産物ですね^^;
さて、そのリビアングラスですけれども、英語では Libyan Desert Glass(=リビア砂漠のガラス)ということで、読んで字のごとくのガラスでありまして、その色は通常のガラスではあまり見ないような淡い黄色から緑色の色味を呈しています。
中には気泡や白い斑点は見えます。この白い斑点は「クリストバライト」という鉱物です。とてもやさしい色味でなんだか癒されますね^^;
これはこれで良い石だな〜と思っていたのですけれども、最近になってやってきたこちらのリビアングラスを見るとまた一気に見方が変わってしまいました!
気泡がほとんどなく、先ほどの白い斑点がまったくありません!!(@0@);;;
今まで味わい深いな〜と思っていたその気泡や白い斑点、クラックが見えなくなると、一瞬この石は本当に良い物なのだろうか??と疑問が湧いてしましたけれども、見れば見るほどに、こちらの方が良い石だと感じます。この「良いと思える」ということこそが石の価値を決める基準であったりするわけでして、多くの人が「良い!」と思うかどうかなのですね。
この透き通るようなリビアングラスは、それを思い起こさせるということで、自然と「良い品質の石」となっていくワケです。
リビアングラスは隕石の衝突によって生じた天然ガラスです。その生成過程を考えるに、気泡やその他の内包物が含まれて当然と思えます。そこで気泡や内包物が全くない状態の物が採れるとすれば、まさに奇跡の産物といえる気がしますね。
そんなところで、当店にあります同じくらいの粒の大きさのブレスレットを並べてみてみましょう。
いかがですか?右のものほど良いリビアングラスと言えます。
重ね付けすると違いが一目瞭然ですね。この場合、上の物ほど良質のリビアングラスと言うことになりますよ。
やはり透き通るものは美しく見えます。
一方、粒が大きくても気泡やにごりが多いものは、あまり価値が高くなりません。こんな感じです。
左は18ミリと非常に大きな粒で構成されたブレスレットですけれども、右の11ミリ台のブレスレットの半額程度の価格で当店では提示しております。
「値段なんか、店で勝手につけてるからそう見せているだけでしょう!?」
まぁ、それは確かにそうですけど、当店では世間一般の相場を見ながら、相場よりも2〜3割安く価格を設定する方針です。世の中に売られている物であれば、それに沿った形での価格設定になっていますので、自分で基準を作っているわけではないのですよね。ですので、あくまでこのあたりが適正価格ということでお考えいただければと思います。。。
こう言ってしまうとアレですけど、品質の良し悪しは、自ずと価格に反映されるものでありますから、価格で判断すると言うこともある程度は可能ですね。
まぁ、こんな感じで粒が小さくてもこれだけの透明度を誇るものは、希少価値が高いというお話です。実はこの透き通るようなリビアングラスですけれども、140キログラムの原石から作られた粒の中から厳選された品でして、当店ではトップクォリティの7本のブレスレットを入手することができたんですよ。
この辺のお話は、こちらの動画で紹介しておりますので、ご覧くださいね^^;
はじめのお話の通りリビアングラスは数限りのあるものです。最近ではエジプト政府が採取を制限しているという話しもありますし、良い物はなおさら希少価値が高まっていくことになりそうです。
このようなハイクォリティの石を見ることも難しくなるかと思いますので、ぜひ当店でご覧いただければと思います。
リビアングラスの選び方まとめ
1.内部に気泡やクラックがなく透明度の高いものほど良いリビアングラスである。
リビアングラスを品質で選ぶのはこれだけです!
最後に
当店では、さまざまな品質、サイズのリビアングラスを多数取りそろえております。たくさんのリビアングラスを実際にご覧いただいて、「何が良い物か?」というのを肌で感じ取っていただければと思いますよ。
ではまた!
コメントを残す