ロードナイトの成り立ち、歴史、意味や効果について解説します。品質や選び方、取り扱いの注意事項など。
もくじ
ロードナイトとは?
ギリシャ語の薔薇を意味する rhodon にちなむ名前を持つ、ローズピンク〜濃い紅色の石です。ロードクロサイト(=インカローズ)のように、赤い発色はマンガンによるものです。
ロードクロサイトは硬度が低く傷つきやすいものですが、この石は少し硬度が高いので、キズには若干強いですね。
透明度の高い結晶は、ルビーにも匹敵するほどの美しさがありますが、そのような品質のものは、産出が稀で、硬度も劣ります。
また、完全な劈開があるため、非常に割れやすくカットが難しい石です。
細かな結晶の塊であれば堅牢性は高まり、美しいピンク色を活かして、彫刻の素材になり、カボションやビーズに加工されることもあります。
ロードナイトの名前の由来
ギリシャ語で薔薇を意味する rhodon にちなんでいます。和名は「ばら輝石」となっていますが、この名前が付いた後に、輝石系ではなくマンガン系の鉱物であることが判明しました。しかしながら、名前は変更されることなく現在に至っています。
ロードナイトの産地
オーストラリア、ブラジル、ペルー、日本などで産出されています。
石言葉・意味・効果など
ロードナイトの意味や効果としては、ローズクォーツやロードクロサイト(=インカローズ)と同じように「愛の成就」がありますが、この石には「壊れた関係を修復し、本来の姿に回復させる。」という特徴があります。別れた恋人と復縁したい家族や親友と仲直りしたいなど、いわゆる「復活愛」の願いに効果的です。心身にも良い影響を与え、新陳代謝を促進し、体を快調にする作用にもつながり、ストレスですり減った神経を癒してくれるとされています。
品質と選び方
淡いピンク色から赤色に近いタイプのものがありますが、色鮮やかな赤色は良質の証しです。また、透明感のあるタイプのものはインペリアルロードナイトと呼ばれる最も良質なロードナイトです。
取り扱いの注意事項など
直射日光や風雨に長時間さらされると、表面から酸化されて黒い酸化マンガンで覆われてしまいます。直射日光にあてつづけることは避けてください。また、水や汗にも弱い為、ついてしまった場合は布で拭き取るなどしてください。
ロードナイトの鉱物データ
鉱物名 | rhodonite(ロードナイト) |
宝石名 | rhodonite(ロードナイト) |
和名 | 薔薇輝石(ばらきせき) |
分類 | ケイ酸マンガン |
化学式 | CaMn2+3Mn2+(Si5O15) |
結晶系 | 三斜晶系 |
劈開 | 完全(2方向) |
硬度 | 5.5-6.5 |
光沢 | ガラス光沢 |
色 | 桃色~赤色、紫色 |
比重 | 3.4-3.7 |
屈折率 | 1.71-1.75 |
分散 | – |
誕生石 | 10月7日の誕生石 1月13日の誕生石(ロードナイトの原石) |
主な産地 | オーストラリア、ブラジル、ペルー、日本など |
石言葉 | 秘めた情熱、不安からの解放 |
取り扱いの注意 | 長時間の直射日光は避ける |
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