9/17新着｜レッドルチル 偽物

本日の新着商品は「レッドルチルクォーツ？」

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いや〜だまされましたね。これは(T_T)

本日の新着商品なんですけれども、こちらの石、なんだか分かりますか？

はい！レッドルチルです！

ですよね〜。誰が見てもそう答えるでしょうね。

私もそう言いたいのはヤマヤマなのですけれども・・・・・

ぜんぜん違いました。

鑑別の結果はルチルじゃなかったんです。

チューブインクルージョンクォーツという石でした！

「レッドルチルクォーツ」と書いてあったので買い付けたんですけど、ルチルじゃなかったんです。。。。

鑑別書の説明によると、このチューブインクルージョンとは、もともとあった角閃石（アンフィボール）と思われる鉱物がクォーツができた後の熱や圧力によって分解してなくなった部分にできた空洞ということです。鉱物が含まれているわけではなく、空洞なのでチューブインクルージョンということなんですね。

そして、褐色に見えるのは空洞内に沈殿した水酸化鉄（＝サビ）ということでした。

レッドルチルクォーツでも“ウソ”とは言えない事情

まぁ、だまされた〜とは言いましたけど、いちがいに「ウソ」とは断定できないものです。

ルチルクォーツというのは、ルチル（＝二酸化チタン）がクォーツ（＝水晶）に含まれる石です。

天然石の市場では、実際の鉱物や成分が何であるかと関係なく、見た目などで名前がつけられる場合があります。このような名前を「コマーシャルネーム」と分類していますよ。いわゆる商品名です。

鑑別書には、備考欄にコマーシャルネームが書かれることがたまにありますが、鉱物名、岩石名、宝石名などに書かれることはありません。鑑別書に記載される名前は学会などで正式に認められた名前です。

市場では「針状の内包物がある水晶」をルチルクォーツと呼んでいる場合があるんですね。ルチルかどうかにかかわらずです。もちろんそれは正式に鑑別書に記載される名前ではありません。

水晶なのに、ダイヤを名乗る「ハーキマーダイヤモンド」もその一つですね。鑑別では「天然クォーツ」になるわけです。

針状の結晶がであれば何でもルチルクォーツと呼ばれる風潮

いいですか？「ルチル」というのは酸化したチタンの名前ですよ。それが水晶の中に入るから「ルチルクォーツ」なんです。ルチルの形が針状かどうかは重要ではありません。

それでも針状の結晶が含まれると何でも「ルチルクォーツ」と名付けてしまうという流れがあります。ブラックトルマリン入りクォーツをブラックルチルクォーツと呼んだり、アクチノライト入りをグリーンルチルなどと呼んでいることもあります。

いつしか「針入り水晶＝ルチルクォーツ」となってしまい、それが当たり前になっています。だから、これもレッドルチルと呼んでも良いのかもしれません。その方がみなさんに分かりやすいと思います。コマーシャルネームとすれば問題ないワケです。

いちがいにウソと言えないのはそんな背景もありますね。

私としてはこれが悪いとか責めるつもりは全くありませんし、そんな資格もありません。

ただ、当店としては、ことルチルクォーツにはこだわっていきたいので、ルチルじゃないものをルチルと名付けたくはありませんからね、ちょっと頑固かもしれませんけど、そのスタンスで行きたいと思います(^^)

サゲニティッククォーツではないの？

サゲニティッククォーツでは？という見方もあります。

サゲニティックという鉱物はありません。内包物の種類が多すぎたり、鑑別不能なものをサゲニティックと呼びます。

今回の品は、鉱物を内包しているように見えて実は空洞だった！ということですから、サゲニティックではないわけです。

それでチューブ（空洞）インクルージョンなんですね。空洞内にサビが存在し、それが赤褐色の針状鉱物に見えていたんです。

これも衝撃的ですけど、視点を変えれば、こういうことがあるのかと感心してしまいました。石の世界は本当に奥が深いです。(^^)

今回の品はレッドルチルクォーツではなく、チューブインクルージョンクォーツと言うことですけれども。これもまたどこにもない珍品ではあると思います。（誰もチューブインクルージョンクォーツの鑑別を見ていないと思うので・・・・）

このような視点で、本日の新着商品「チューブインクルージョンクォーツ」をお楽しみ頂けましたら幸いです。

9/17 21時に登場します

当店では天然石のパワーや効果を商品の性能として保証するものではありません。あくまでご参考としてご理解ください。

9月の誕生石コーナー

9月の誕生石は

• サファイア
• ラピスラズリ

です。

サファイアはブルーだけではなく、さまざまなカラーのものがあります。ブルー以外のサファイアをファンシーカラーと呼びます。最近ではピンクやパープルのルビーに近いカラーも人気です。イエローのサファイアは近年、インドで呼ばれている「プクラジストーン」の名前でも流通して人気を博しています。

ラピスラズリは世界最古のパワーストーンと呼ばれ、古くから人気のある石ですね。入荷するとすぐに売れてしまいますが、品揃えを確保するよう努めて参ります。

EBiS GEM 新商品「サファイア」

本日のEBiS GEMには「サファイア」が登場します！

今回ご紹介させていただくサファイアは、どことなく切なさを感じさせる秋の夕暮れのような色味の品を集めてみました。

産地は1点のみタンザニア、5点はマダガスカルです。

くわしくはEBiS GEMをチェックしてみてくださいね！