もくじ
犬島石(蛸石) 〜歴史と巨石の物語〜
岡山の誇り、犬島石とは?
犬島石は、岡山県犬島で採掘される美しい花崗岩で、その品質と耐久性が高く評価されています。特に「蛸石(たこいし)」として有名で、大阪城の石垣に使われた巨石の一部です。蛸石の表面には、タコの足の吸盤を連想させる凹凸があり、そこからこの名がついたとされています。
大阪城に使用された蛸石
大阪城内で最も大きな石である蛸石は、桜門枡形にあります。この石は、縦5.5メートル、横11.7メートル、重さ約108トンという巨大なもので、その薄さ(約75cm)からも驚きをもたらします。岡山藩主・池田忠雄が1624年に犬島から切り出して運び、大阪城再建の一部として使用されました。
大阪城の再建は、徳川幕府が外様大名を動員して行った「天下普請」と呼ばれる事業の一環であり、その中でも岡山藩はこの巨石を採用しました。犬島石が選ばれた理由には、その強固さに加えて、瀬戸内海から船で運ぶ際の輸送のしやすさも挙げられます。
蛸石に見られる独特の技術
蛸石には「矢穴(やあな)」と呼ばれるくさびを打ち込んで石を割る技術の痕跡が残っています。この技術は、巨石を効率よく運ぶために使われ、大阪城の石垣に使われた他の石にも同様の加工跡が見られます。こうした技術が、当時の工夫と労力を感じさせるポイントです。
犬島石の歴史的意義
犬島石は、大阪城のほかにも多くの歴史的建造物に使われ、特に岡山地域では長い間採掘が行われてきました。現代では、その採掘量が減少し、希少な石材として扱われています。しかし、その独特な美しさと歴史的背景から、今でも庭園や建築物に使用され、特別な存在感を放っています。
現代に受け継がれる犬島の文化
犬島自体もまた、アートと歴史が融合する島として観光地化され、特に「犬島アートプロジェクト」などを通じて多くの観光客を惹きつけています。犬島石は、こうした文化的な発展の中で、単なる建材ではなく、島の歴史や芸術を象徴するものとしても重要な役割を果たしています。
このように、犬島石(蛸石)は、単なる石材以上の歴史的、文化的価値を持つ存在です。大阪城でその巨石を目にすることができる蛸石は、まさに時代を超えて語り継がれる「石の物語」の象徴です。
蛸石(犬島石)のブレスレット
こちらは岡山県の天然石「蛸石(犬島石)」を使用したブレスレットです。
蛸石の名前の由来にもなったタコの吸盤のような凹凸が味わい深い逸品です。ザラザラした感触です。
また、蛸石をツルツルに磨いたタイプの品もあります。光沢と独特の模様が美しいですね。ブラウンのタイプは、蛸石だけにたこ焼きに見えてしまうのもご愛嬌^^
現在、この石は採掘が中止されていますので、今後さらに手に入れるのが難しくなることが予想されます。
貴重なアクセサリーとして、日常使いはもちろん、特別な日の装いにもぴったりです。ぜひこの機会に、手に取ってみてくださいね。
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