インカローズと聞いて思い浮かべるのは、鮮やかなピンクに白い縞模様——おそらく、あの姿だと思います。ところが今回入荷したインカローズには、縞がありません。色は少しブラウンがかった、落ち着いた赤。そして光にかざすと、ほんのり透けるのです。
産地は、めったに流通しないペルー。「インカ」の名を冠した石の、いわば本家のお膝元です。久しぶりの仕入れだったので鑑別にも出したのですが、返ってきた鑑別書に書かれていたのは、インカローズではない別の名前でした——もちろん、本物です。
縞がないのに上質?鑑別書に違う名前?この記事では、その種明かしを実物の写真とあわせてご紹介します。

インカローズなのに、本場はアルゼンチン?
インカローズというと、市場に流通しているものはほぼアルゼンチン産です。鮮やかなピンクに白い縞模様が入る、あの姿を思い浮かべる方が多いと思います。
でも、ちょっと待ってください。「インカ」といえば、インカ帝国。その都クスコがあったのは、アルゼンチンではなくペルーです。
実は私も最近、YouTubeを観ていてハッとしました。「インカローズの本家は、名前からすればペルーなんじゃないか?」と。もちろんアルゼンチン産もペルー産もどちらも本物ですが、名前にいちばん合っているのは、今回のペルー産なのかもしれません。
鑑別に出したら「ロードクロサイト」と出てきた。偽物?
久々のインカローズだったので、今回は鑑別を取りました。
実は今回のインカローズ、色が鮮やかなピンクではなく、少しブラウンがかった赤なんです。鑑別機関でも「発色要因をよく見ないと分からない」ということで、結果が出るまで少し時間がかかりました。
結果は——無事、「天然ロードクロサイト」。着色は一切なし、正真正銘の天然色です。

ここで豆知識をひとつ。「インカローズ」は商品名として使われるコマーシャルネーム(愛称)で、正式な鉱物名はロードクロサイト(Rhodochrosite)、和名は菱マンガン鉱といいます。
つまり、鑑別書に「天然ロードクロサイト」と書かれていれば、それこそが本物の証。「インカローズを鑑別に出したら、ロードクロサイトって出てきた。偽物では?」——ご安心ください、むしろ逆です。鉱物名の欄に「インカローズ」と堂々と書かれていたら、そんな鉱物は存在しませんので、その鑑別書のほうが怪しい。名前の世界は、なかなか奥が深いのです。
「縞がない」は、実は上質の証
インカローズの魅力といえば白い縞模様、というイメージがありますが、品質の面では逆で、縞がなく、赤一色で、透明感があるものほど上質とされています。
今回のペルー産は、その「縞なし」タイプ。しかもライトを当てると光が透けるほどの透明感があります。一般的な縞入りのピンクのインカローズでは、こうはいきません。

ペルー産はアルゼンチン産ほど色が鮮やかではなく、産地としての知名度も高くないため、この品質にしてはお値段控えめになっています。縞なし・半透明でこの価格は、正直かなり頑張れたと思います。
ライブでは「いくら事件」が発生しました
火曜の新着先取りライブでこのブレスレットたちを紹介している最中、ふと口をついて出たのは私の一言でした。
「なんだか、いくらが食べたくなってきた」
するとコメント欄から、すかさず「それ、醤油漬けですね」。なるほど、言われてみれば確かに、このブラウンがかった赤、この艶やかな粒……。なぜ急にいくらが頭に浮かんだのか、謎が解けました。醤油漬けだったのです。
申し上げておきますが、着色は一切していません。醤油にも漬けておりません。鑑別で確認済みの、天然の色でございます。

商品のご案内
ペルー産インカローズ(ロードクロサイト)ブレスレット、7.5mmから10mm玉まで5本、11,100円からご用意しました。一番大きな10mm玉(#SF037)には、今回取得した鑑別書をお付けします。

インカローズは古くから「薔薇色の人生を運ぶ石」「愛と情熱の石」と言われています。効能の保証はしませんが(いつも通りです)、この縞なしの透明感は現物ならではです。
動画もご覧ください
本日の新着商品は7月14日の新着先取りライブでご紹介しています。動画ではマクロレンズを使って拡大した様子もご覧いただけますよ。美しい天然石の世界をお楽しみください。




































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