こんにちは、premium stone galleryです。
本日ご紹介するのは、埼玉県秩父地方で産出する「秩父青石」をご紹介しましょう。
この秩父青石は、古くから日本の文化や暮らしに寄り添ってきた歴史的な石材。
その深い青緑色は、時代を超えて人々を魅了し続けています。
秩父青石とは?
秩父青石は、埼玉県秩父地方の長瀞町や小川町周辺で採れる結晶片岩です。
主に「緑泥石片岩(クロライト片岩)」で構成され、青緑色を帯びているのが特徴。
薄く板状に割れやすい性質を持ち、古くから庭石や石垣、石碑、墓石、そして板碑(板石塔婆)などに広く使用されてきました。
特に、鎌倉時代から室町時代にかけて建てられた「武蔵型板碑」には、多くの秩父青石が使われています。
関東地方で多く見られる板碑の代表的な石材がこの秩父青石なのです。
板碑に刻まれた歴史
秩父青石の歴史を語るうえで欠かせないのが、「板碑(いたび)」です。
板碑とは、中世に建てられた供養塔の一種で、主に石の表面に梵字(ぼんじ)や仏像、供養文、建立年などが刻まれています。
その多くは、秩父青石の薄く板状に割れる性質を活かして作られました。
中でも、埼玉県長瀞町に現存する「野上下郷板石塔婆(のかみしもごう いたいしとうば)」は、日本最大級の板碑として知られています。

この巨大な板碑は、秩父青石がいかに長持ちし、歴史を超えて人々の祈りを支えてきたかを象徴する存在です。
縄文時代から使われ続けた石
実は、秩父青石の利用は中世にとどまりません。
縄文時代の石皿、弥生時代の石斧、古墳時代の石棺にも、この石が使用されていました。
つまり、数千年前から日本人の生活に密接に関わってきた石なのです。
これほどまでに長い歴史を持ち、しかも日本国内で採れる天然石は非常に貴重です。
秩父青石はもう採れない?
かつては、長瀞町や小川町などに採石場があり、日常的に秩父青石が採取されていました。
しかし現在、これらの採石場はほとんどが閉山しており、新たな採掘はほぼ行われていません。
つまり、現在流通している秩父青石は過去に採掘された石材であり、今後さらに希少価値が高まっていくことが予想されます。
地質学的にも貴重な石
秩父青石は、日本でも有数の地質構造である「三波川変成帯」に属しています。

三波川変成帯は、地下深くで高圧変成を受けた岩石が長い年月をかけて地表に現れた地帯で、学術的にも大変重要な存在です。
秩父青石は、そんな貴重な地層から生まれた天然石。
まさに自然と歴史の奇跡が生み出した石と言えるでしょう。
秩父青石のブレスレットが入荷しました
プレミアムストーンギャラリーでは、秩父青石で製作したブレスレットが入荷しました。

天然の秩父青石を一粒一粒丁寧に加工したブレスレットは、見た目の優しさと、歴史ある素材の重みを同時に感じさせてくれます。
最初で最後の一本?初登場の秩父青石ブレスレットは一本限定
秩父青石は今回が初めての入荷です。けれども、10mm玉のブレスレット1本のみの入荷となっています。本来は8mm、10mm、12mmと3サイズ揃えてご案内したいところですが、どうしても入手できなかったんですね。
今後の生産も不明ですので、最初で最後になる可能性はあります。
あまり煽るつもりはありませんが、この石にピンと来た方は、ぜひこの機会にお迎えくださいね。

秩父青石のまとめ
秩父青石は、日本の歴史とともに生きてきた青緑色の石。
長い時間をかけて地球が育んだこの石は、私たちの暮らしに静かな癒しと、どこか懐かしい温もりを与えてくれます。
今回ご紹介するブレスレットは、日本の自然と歴史を身近に感じることができる特別なアクセサリーです。
7月6日再入荷|和泉青石
秩父青石の販売は1点のみですが、青石仲間(?)として大阪府の和泉青石も再入荷いたしました!


こちらは、ツヤ感のある青灰色の銘石ですよ。こちらもチェックしてみてくださいね!
秩父青石の様子を動画でご覧ください
本日の新着商品は7月1日の新着先取りライブでご紹介しています。動画ではマクロレンズを使って拡大した様子もご覧いただけますよ。美しい天然石の世界をお楽しみください。
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