アメリカ・カリフォルニア州サンバーナーディーノ郡に位置するサールズ湖（Searles Lake）は、世界的にも知られた鉱物採集の名所として有名です。
この地で採れる「ハーライト（Halite）」は、いわゆる岩塩の一種です。
なかでもピンク色を呈した原石は希少とのことで、結晶の形も美しい品をピックアップして買い付けました。
今回ご紹介するのは、すべて一点ものの原石。ピンク色の濃淡や独特の結晶構造が美しく、どれも自然がつくりあげた芸術作品のような魅力にあふれています。
ハーライトとは何か？
「ハーライト（Halite）」は、化学式NaCl、すなわち塩化ナトリウムで構成される鉱物です。私たちの生活に欠かせない“食塩”と本質的には同じ成分ですが、鉱物としてのハーライトは、天然の結晶構造を保ったまま産出されるため、鉱物標本やコレクターアイテムとして重宝されています。
とくに今回のようにピンク色に色づいたハーライトは、微量の不純物や有機物が混入することで自然に着色されたもので、市場に出回ること自体が少なく、希少価値の高いアイテムです。
サールズ湖産の特徴
サールズ湖は、乾燥地帯にある塩水湖であり、その地質的環境から、さまざまな蒸発性鉱物が形成されることで知られています。
とくにハーライトは、湖底に堆積した塩分濃度の高い鉱床から結晶化され、結晶は立方体や階段状の層状構造をとることがあります。
階段状（ステップ状）は、結晶が成長過程で複数の立方体が層をなして見える形状で、「テラス状」「ホッパー結晶（Hopper crystal）」と呼ばれることがあります。
今回入荷したハーライトは、いずれもこの地域特有の立体的な結晶構造を備えており、自然の造形美を感じさせる仕上がりとなっています。
ピンクハーライトは主にサールズ湖など一部地域でしか見られず、採取できる時期も限られているため、年に数回の特別な鉱物採集イベント（※例：ミネラマ）に依存しています。
本日入荷のピンクハーライト原石をチェック！
今回入荷したピンクハーライトの原石は全部で4点。いずれも結晶構造や色味に違いがあり、それぞれに個性があります。
ピンクハーライト(岩塩) 原石 19.6g #RD275
大粒の立方体結晶が特徴の標本。シンプルながらもバランスの良い形状で、見る者を惹きつける存在感を放っています。
ピンクハーライト(岩塩) 原石 21.3g #RD276
階段状に幾何学的に積み重なる結晶構造が特徴。自然が作り出したとは思えないような、アート性の高い一品です。
ピンクハーライト(岩塩) 原石 25.7g #RD277
全体にうっすらと透明感があり、ピンク色のグラデーションが美しい標本です。柔らかで繊細な雰囲気をお楽しみいただけます。
ピンクハーライト(岩塩) 原石 40.7g #RD278
母岩に小粒の結晶が密集した、可憐な印象の原石です。小さな結晶一つひとつに存在感があり、見れば見るほど味わいが深まります。
プラスチック製クリアケースで保管・展示に最適
いずれの原石もプラスチック製のクリアケースをセットでお届けいたします。
岩塩ですから水には弱い鉱物です。
ケースに入れたままでも結晶の形状や色彩をじっくりとご鑑賞いただけるため、保管にも展示にも最適です。
また、ケースごと棚に並べたり、窓際で光に透かしてみたりと、飾り方にも工夫が広がります。コレクションボックスにもすっきりと収まるサイズ感です。
ハーライトのお取り扱いの注意点
ハーライトは水溶性の鉱物であるため、取り扱いには十分な注意が必要です。
- 湿度の高い場所では変質・溶解の恐れがありますので、湿気の少ない場所で保管してください。
- 手で触れると、皮脂や水分によって表面が曇る可能性があります。手袋やピンセットの使用をおすすめします。
- 飾る際も直射日光や水気のある場所は避けてください。
こうした特性を理解したうえで扱っていただくことで、長く美しい状態を保つことができます。
まとめ
ピンク色のハーライトは、その可愛らしい見た目と希少性から、鉱物好きの方はもちろん、インテリアとしても人気の高いアイテムです。
ハーライトの取り扱いは今回が当店初となります。今回ご紹介する標本は結晶構造の美しいと思える品を買い付けました。展示・鑑賞用としてもおすすめです。
商品ページでは各石の写真を複数枚掲載しておりますので、実際の色味や形状を確認してからお選びいただけますよ。
ぜひチェックしてみてくださいね！
動画でもご覧いただけます
本日の新着商品は5月13日の新着先取りライブでご紹介しています。動画ではマクロレンズを使って拡大した様子もご覧いただけますよ。美しい天然石の世界をお楽しみください。
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