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鳥取県の国産ヒスイ「若桜翡翠」— 淡青の柔らかな輝きを持つ、枯渇した産地の希少石

本日は、石を愛するあなたにこそ知っていただきたい、
特別な「国産翡翠」のお話をさせてください。

翡翠(ヒスイ)といえば、新潟県の糸魚川を思い浮かべるかもしれません。
もちろん、糸魚川翡翠は素晴らしいものです。

しかし、日本にはほかにも、「幻」と称されるほど
希少な産地があることをご存知でしょうか。

それが、鳥取県で産出される「若桜翡翠(わかさひすい)」です。

若桜翡翠とは — 柔らかな淡青が織りなす、鳥取県産の幻の硬玉

若桜翡翠(わかさひすい)は、
鳥取県八頭郡若桜町で産出する国産ヒスイ輝石です。

最大の特徴は、淡い青から淡緑色を主体とした、
柔らかで優しい色合いにあります。

白地に淡い青の模様が入るものや、
わずかに緑色やオレンジがかった部分が混じるものなど、
落ち着いた色調の中に細やかな変化が見られるのが魅力です。

名前の由来は産地名の「若桜」ですが、
その柔らかな色はまさに「若い桜」を
思わせるような雰囲気を持っています。

鉱物としてはヒスイ輝石(ジェダイト)に分類される硬玉で、
ミャンマー産翡翠に近い性質を持ちます。

濃い緑や鮮やかな紫色の翡翠とは一線を画す、
パステル調の穏やかで女性的な印象が、
若桜翡翠ならではの魅力といえるでしょう。

糸魚川翡翠との違い — “宝石質の糸魚川”と”優しい色の若桜”

国産翡翠といえば新潟県の糸魚川が有名ですが、
若桜翡翠は産地も性質も異なる独自の特徴を持っています。

色合いの傾向

糸魚川翡翠は緑・白・青・紫・黒など非常にカラフルで、
「翡翠の七色」と呼ばれるほど色のバリエーションが豊富です。

濃い緑や高価な紫色など、
鮮やかで印象的な色も多く産出されます。

一方、若桜翡翠は白・淡い青・淡い緑を中心とした淡い色味が特徴で、
柔らかで女性的なパステル調の落ち着いた雰囲気を持っています。

透明度・艶・宝石性

糸魚川翡翠は「宝石になるほど良質なヒスイを産出する」と評価され、
日本で唯一、世界的にも宝石質の翡翠産地として認められています。

透明感があり、強い艶と輝きを持つものが多く産出されます。

若桜翡翠も硬玉ではありますが、透明感は控えめで、
しっとりとしたマットな質感のものが多く見られます。

宝石質として語られることは糸魚川ほど多くありません。

それぞれの位置づけ

糸魚川翡翠が「色も質も幅広く、宝石グレードまである国石」であるのに対し、
若桜翡翠は「柔らかな色の国産レア産地石を楽しむ翡翠」という位置づけです。

総合的な品質の幅は糸魚川の方が広いといえますが、
若桜翡翠は独自の優しい色調と希少性で、
国産翡翠コレクターから高く評価されています。

産地の歴史 — 1965年の発見から、わずか数十年で枯渇した産地

若桜翡翠の産地は、鳥取県八頭郡若桜町角谷地区です。

「近畿の屋根」と呼ばれる氷ノ山のふもと、
三郡帯に分布する蛇紋岩中のブロックとして産出します。

この翡翠が発見されたのは1965年のこと。

鳥取市一行寺の住職・中野知行氏が若桜町角谷で発見し、報告しました。

発見当時は大小さまざまな転石が見つかり、
最大のものは長さ約1.7m、重さ4.5トンもの
巨大な塊だったと記録されています。

しかし、若桜翡翠は保護の手立てを講じる前に、
ほとんどが採掘され尽くしてしまいました。

角谷川の流域では現在ほとんど翡翠は見られず、
残存している部分も道路の下などに埋もれているとされています。

新たな露頭採掘は現実的ではなく、
市場に出回るのは過去に採集された標本やストック品のみです。

まさに「幻の産地」となってしまった若桜翡翠は、
現在では新規採取が事実上不可能な、
枯渇した産地として扱われています。

若桜翡翠はどうやってできたのか — 地球の深部で生まれた石

若桜翡翠は、地球のプレートが沈み込む場所で形成されました。

海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込む際、
非常に高い圧力がかかる環境が生まれます。

この高圧環境で、ヒスイ輝石の結晶が生成されたのです。

形成された深さは数十kmにも及ぶと考えられており、
その後の地殻変動によって地表近くまで持ち上げられました。

若桜翡翠の中には糸魚川の翡翠と同様の鉱物が含まれており、
両者が似た環境で生まれたことを示しています。

沈み込むプレートから供給された水を含む流体が、
翡翠の形成に重要な役割を果たしました。

このような生成過程は、
翡翠形成のメカニズムを解明する上で
非常に貴重なケーススタディとなっており、

若桜翡翠は地質学的にも高い価値を持つ標本なのです。

市場価値と希少性 — 限られたストック品のみが流通する、レア産地の翡翠

若桜翡翠は「国産翡翠の中でも、産地も量も非常に限られた石」として、
コレクターの間で高い希少価値を持っています。

産地が鳥取県若桜町の限られた場所のみで、
発見後短期間で大半が掘り尽くされたため、

現在新たに採掘されることはほぼありません。

糸魚川・青海に続く
「国内で2番目の本格的なヒスイ輝石産地」
として知られており、

国産翡翠の中でも資料的価値とストーリー性が高い石です。

市場価格は、原石で数万円台から、勾玉やルースは4〜6万円台、
ブレスレットは6万円台以上となっています。

「国産銘石+希少産地」として、
比較的高めの価格設定です。

価格を左右するのは色と模様の美しさで、
若桜らしい淡い青から淡緑が均一で、
ひび割れや黒点が少ないものほど高値になります。

グレーが強かったり濁りが目立つ石は、
同サイズでも価格が下がる傾向にあります。

また、大きな原石やバランスの良い形のものは
「もう二度と出ない」としてプレミアが付きやすくなっています。

糸魚川の最高品質の翡翠と比較すると、
1カラット当たりの単価は糸魚川の方が高くなることもありますが、

若桜翡翠は“希少産地プレミア”として評価されています。

流通数が少なく「もう採掘されないレアな国産翡翠」として、
コレクター需要と希少性によって価格が決まる市場となっているのです。

今回ご紹介する若桜翡翠 — 鑑別書付ブレスレットとペンダントトップ

プレミアムストーンギャラリーでは、
この希少な若桜翡翠を入手し、ご案内できることになりました。

ご案内するのは、ブレスレットとペンダントトップ。

若桜翡翠 ブレスレット

今回、若桜翡翠を初めて取り扱うにあたり、
詳細な鑑別を行いました。

岩石名は「天然ジェダイタイト(ヒスイ輝石岩)」、
宝石名は「ジェダイタイト」と鑑別されています。

青灰色、緑灰色、帯褐白色の斑状で、
不透明石と黒色斑が交じる美しい色合い。

ラベンダーカラーが多いとされる
若桜翡翠らしい淡い青から淡緑の柔らかな色合いと、

硬玉特有のしっとりとした質感をお楽しみいただける一本です。

若桜翡翠 ペンダントトップ

ペンダントトップは、それぞれ異なる表情を持つ4個をご用意しました。

若桜翡翠らしい優しい色調の中に、
自然が生み出した微細な色変化や模様が見られる逸品です。

バチカンはステンレス製です。

おわりに

もう二度と採掘されることのない、
鳥取の幻の翡翠。

国産硬玉としての鉱物学的価値、
希少産地としてのストーリー、
そして何より淡青の優しい輝き。

この機会に、若桜翡翠の魅力をぜひお手元でお確かめください。

動画もごらんください

本日の新着商品は1月13日の新着先取りライブでご紹介しています。
動画ではマクロレンズを使って拡大した様子もご覧いただけますよ。

美しい天然石の世界をお楽しみください。

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