こんにちは、プレミアムストーンギャラリーです。
今回のテーマは、2種類の紫の石です。
濃い紫の地に白い筋が渦を巻くチャロアイトと、水晶が混ざって淡く透けるチャロアイト・クォーツ。
産地は同じ、鉱物としても同じチャロアイトです。
それでも並べてみると、別の石に見えるほど表情が違います。


白い筋が、絹のように光る
まずは濃い紫のほうから。
チャロアイトの一番の見どころは、独特の紫と白のマーブル模様ですね。
羽根を広げたようにも、絹糸を束ねてねじったようにも見える模様で、玉を転がすと筋に沿って光がすうっと動きます。
これはチャロアイトが細い繊維状の結晶が集まってできた石ということで、絹のような光沢はここから生まれるワケです。
紫の濃さも一粒ずつ違います。
深く密に紫が詰まったものもあれば、白い筋が大きくのびやかに走るものもあります。
同じ石の名前で呼んでいても、模様の出方は一つとして同じものがありません。

世界で、ここ一箇所だけ
チャロアイト(Charoite)が採れるのは、ロシア・東シベリアのムルン山塊。
世界でこの一箇所だけです。
他の産地から同じ石が出た、という話が今のところありません。
名前の由来は、二つ伝わっています。
近くを流れるチャロ川にちなむという説。
そして、ロシア語で「魅了する」を意味する言葉にちなむという説です。
鉱物として正式に認められたのは1978年です。
石そのものは、1940年代の地質調査の頃から知られていました。
ただ、新鉱物として記載されたのはこの年です。
宝石として扱われる石のなかでは、かなり新しい部類に入ります。
生い立ちも独特です。
アルカリ質のマグマが石灰岩に入り込み、その境目で成分をやりとりしながらできました。
地図で見る、世界で唯一の産地
その唯一の産地が、下の地図のムルン山塊です。
ロシアの東シベリア、アルダン楯状地の西のはずれにあります。
行政区分でいうと、イルクーツク州とサハ共和国(ヤクート)の、ちょうど境の一帯です。
チャロ川とトッコ川が出会うあたり。
周囲に人里はほとんどありません。
こんな辺境の一点だけで、あの紫は生まれています。
紫・白・黒、それぞれの正体
チャロアイトのマーブル模様は、何色かの鉱物が混ざり合ってできています。
- 紫 — チャロアイトそのもの。この色はマンガンによるものとされています
- 白 — カリ長石
- 黒 — エジリン輝石
当店では以前から、チャロアイトの選び方を「紫色が濃いものほど良い」「縞模様が美しいものほど良い」「黒が少ないものが良い」とご案内しています。
模様の正体がわかると、見るときの目の付けどころが変わってきます。
詳しくはチャロアイト|品質と選び方もあわせてご覧ください。
なお黒いエジリンを多く含むタイプは「ブラックチャロアイト」と呼ばれ、こちらは紫と黒のコントラストを楽しむ品として親しまれています。
水晶が混ざると、光が通る
そしてもう一方が、チャロアイト・クォーツです。
チャロアイトは他の鉱物と混ざり合いやすい石です。
ただ、そのなかでも水晶(石英)と混ざったものは多くありません。
水晶が入ると、不透明だったチャロアイトに透明感が生まれます。
白く霞んだ地の中に、紫がふわりと溶け込みます。
光にかざすと、向こう側の明るさが透けて見えるほどです。
この水晶混じりのタイプは、「チャロアイトシリカ」や「エンジェルシリカ」という呼び名でも親しまれています。
ですが当店では、今回あえて「チャロアイト・クォーツ」と呼ぶことにしました。
理由は、そのほうが中身を正直に言い表せるからです。
チャロアイトに混ざり込んでいるのは、結晶として育った水晶。
つまりクォーツです。
「シリカ」も間違いではありません。
ただ、これは二酸化ケイ素という成分そのものを指す言葉です。
シリカの中でも、透明度の高い物は「水晶(クォーツ)」と呼ぶんですね。
ですので、今回はシリカと呼ぶよりも、クォーツとした方がいいかな。。と感じたワケです。
そのくらい、共生しているシリカが美しいんですよ。
濃い紫のチャロアイトが油絵のような迫力だとすると、こちらは水彩のような淡さ。
どちらが良い悪いではなく、まったく違う楽しみ方ができる石です。

お手入れについて
モース硬度は約5〜6。
水晶(硬度7)より柔らかいので、他の石とぶつけたり擦れたりしないようご注意ください。
また水に長く浸けること、直射日光に長時間さらすことは避けてください。
色あせや変質の原因になります。
汗をかいた日は、乾いた柔らかい布で軽く拭いてしまっていただくのが確実です。
石言葉としては、不安を鎮めて気持ちを落ち着かせると言われています。
スギライト、ラリマーとあわせて「世界三大ヒーリングストーン」のひとつに数えられています。
7月24日発売 チャロアイト ブレスレット
今回入荷したチャロアイトは、黒(エジリン)の少ない品が揃いました。
紫と白のコントラストがくっきりしています。
前述の「紫が濃い」「縞模様が美しい」「黒が少ない」でいえば、いずれも見どころのある一点物です。
サイズは大小そろっています。
大きめの玉ほど、白い筋が大きくのびやかに流れます。
小さめの玉は、紫が濃く密に詰まっています。
同じ入荷でも、粒の大きさで表情がずいぶん変わります。
ぜひ見比べてみてください。

7月24日(金)発売 チャロアイト
7月25日発売 チャロアイト・クォーツ ブレスレット
翌日発売のチャロアイト・クォーツは、大玉を中心に、透明感の際立つ品が並びました。
水晶が多めに溶け込んでいます。
白いマーブルがふんわりと霞がかったような、柔らかな表情が魅力です。
前日の濃い紫のチャロアイトと並べると、同じ石とは思えないほど対照的。
2日続けての「紫の見比べ」をお楽しみいただけます。
粒が大きいぶん、光にかざしたときの透け方も見応えがあります。

すべて一点物です。
写真の品をそのままお届けしますので、模様の出方や紫の濃さを現物写真で見比べてお選びくださいね。
7月25日(土)発売 チャロアイトクォーツ
動画もご覧ください
本日の新着商品は7月21日に開催した新着先取りライブでご紹介しています。動画ではマクロレンズを使って拡大した様子もご覧いただけますよ。美しい天然石の世界をお楽しみください。







































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